スキルアップとは何を指すのだろうか。多くの人は、今の自分には無い新しいものを得ることだと思うだろう。例えば、資格取得や語学習得を目指して一から新しい勉強を始めようとすることもある。しかしその結果、仕事との両立が難しく挫折してしまうというケースは少なくない。スキルアップとは「現在自分が持っている能力を伸ばす」「足りない部分を補足する」といったことでも充分に可能であり、新しいものを無理に取り入れる必要はないのだ。
そのためにはまず、自分の現状を客観的に分析してみることが重要だ。そして、目標を設定し、それを達成するまでの期間を定め、そのためには何をすれば良いのかを考えて実行に移すのだ。分析の結果、目標を達成するために必要なのが資格や語学の勉強というのであれば、それを実行すれば良い。この場合、大切なのは「資格取得や語学習得そのものは目標ではない」(目標のための手段である)ことを意識することである。そして、設定した期間で目標に達するように努力することだ。勉強のための勉強になってしまうと、内容を深く理解せずにテキストだけを進めることに満足してしまうことがある。期間を定めないと、「いつか試験を受ければいい」となることも多く、勉強が疎かになりやすい。そこで、目標を意識し、期間を設定することで、これらを防止するのだ。
その際、現状の自己分析を行い、自分に不足しているものや得意分野を把握することは、非常に良い効果をもたらす。時間が限られる社会人だには、明確な目標のもと、効率的なスキルアップのプランニングが重要になるのだ。